コーヒーカップ 浮気

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コーヒーカップ 浮気

彼女と二人歩いていると、いい女が通るとつい見てしまうよね。別に何とかしょうという気など無いけど彼女は絶対見逃さない。不思議なのは、女だって俺と歩いているときいい男が通るときがあるはず。でもピクリとも視線を動かさない、あれは不思議だ。でもってきっちり浮気もしているんだ。男には理解できない。それとも俺が呑臭いのか。

女の浮気は分かりにくい。分かるときは、ばれても良いと女が決めたときだ。もうこいつにばれても構わないとなると、わざとばらしてくる。やりたい放題だ

一旦落ち着こう。紅茶と違って、1日に四、五杯は飲む。でも豆はどこそこで、煎り方はこうだ水はどこそこが良いとかはない。インスタントから、グラム何千円迄いける。美味しかったらいい。勿論砂糖は入れない、朝のパンを抜いてもコーヒーは抜かない。

もうコーヒーは人生のガジェットだ。スマホの横に有り、パソコンをしながら飲む。バイクに乗って走っていても、山をトレッキングしていても、ついコーヒーが飲みたくなる。そんな時はペットボトルの水をクッカーのヤカンに入れバーナーで沸かして淹れる。缶コーヒーは飲まない砂糖が入ってるから。

コーヒーをこんなに飲んでいるのにコーヒーに対して拘りなんてほとんど無い。旨ければそれでいい。コーヒーの味はその苦味にある、だからシチュエーションにおいて苦味のある場面だったらそれだけで上手くなる。コーヒー自体の味より回りの雰囲気の方を大事にする。

今日のテーマがコーヒーカップと浮気だから話を戻そう。ところで浮気ってなんだ、俺がデート中ちょっとよそ見するようなものとは、違うだろう、それを浮気と言うなら毎日やっている。

人の心理なんてもっと微妙だ。今日良くても明日もとは保証できない。この人と決めたのに帰り道にもっとタイプの人と出会うと心は揺らぐ。

そんな二人を繋ぐのは何か、どこまで行っても暗黙の契約しか無いような気がする。あなたのことが好きです、俺もあなたが好きだで始まっただけ、契約書なんか交わしていない。婚約、結婚がそれに相当するのかな。

じゃ結婚してない恋人達や、結婚なんてする気がないって主義の人達はどうなるの。二人は縛り合うの縛り合わないの、相手を拘束するの拘束という言葉がきついと美しい拘束と変えても良いけど形は同じです、結局拘束するの。そしてその時間は二十四時間及ぶの視野の範囲だけに留めるの。金銭授受の伴う労使関係だって、ボーダーの部分は曖昧なのに、恋愛関係なんてもっと曖昧になる。心も体も相手に捧げなければいけないの。心は上げるけど体は自由にさせてって言う人も居れば、体は無理だけど心は上げると言う人もある。後者は水商売関係の人にシビアに関わってくる。飲み屋のママなんてそれを毎日捌くのが商売の基本なんだから。

それほど厳しい恋愛関係、好きだから嫌いだからでは長続きしない。初めに恋愛契約書を交わす人なんてまずいないでしょ。契約結婚は有っても契約恋愛なんてまず無い。

では実際問題どうして恋愛を進めて言ったらいいんだ。まず恋愛の形だな。二十四時間一緒にいる二人なんて居ないでしょ。結婚しててもどちらかが働きに行けば顔を合わせない時間ができる。その顔を合わせない時間をどうこなすかに掛かってくる。

歌に「会えない時間が二人の愛を育てるのさ」と有りましたが、現実は「会えない時間が二人の愛を壊すのさ」もうこれです。会えないときのことはお互いに分かりません。人の噂で判断するのか、猜疑心でサーチするのかどちらにしても否定的、ネガティブなイメージは払拭出来ません。ましてやこちらが惚れた相手なら尚更です。

夢の中で昔の彼女が時々出てきます。大抵こちらはみすぼらしく、彼女はパリっとしてます。ちょっと持ち合わせが無いから金貸してくれ、疲れたから部屋の鍵貸してくれと頼むと、ハンドバッグの中からそれも立派なバッグから両方出してきます。そして鍵を見て違うやん二人暮らした部屋の鍵とは違うやんで目が覚めます。彼女は裕福そうでした金持ちのパトロンがいるのだろうと思わせる身ぶりでした。いつも悲しくなって目が覚めます。

何が言いたいかと言えば、二人が離れている時をどう解釈するかなんですね。そりゃ人間なんだから良いものを見たら心が揺れます、騒ぎます。それと言いたくないんだけど、俺と付き合ったら仕事を上げるよと営業がらみの関係も微妙です。でもそれらの一線を越えるか越えないかで判断しなければいけない。だがそれはこちらにしたら永遠に見えないものだから、信じるしか無いんです。

信じられるか、信じられないかじゃ無いんです。信じるか、信じないかあなたの意思なんです。愛とは意思の力なんです。信じるか信じないかかの二つしか有りません。愛とはそれほど過酷な関係を迫って来ます。いい加減な気持ちでいると大きな落とし穴に嵌まります。好きな人の気持ちも絶えずスピンしています。覚悟して手のひらで包むように捉えて上げてください。いい女のスピンは特にきついですよ。相手を信じるか、信じないかはあなた次第です。さあ、一杯の熱いコーヒーをどうぞ。

 

コーヒーカップ

ベランダに置き忘れたコーヒーカップ
浮かぶ三日月が冷えきっていた

二人の愛はどこに置き忘れて来たのだろう
初めからシュガーフリーの恋だった
砂糖抜きは貴女の癖
私の甘ったれを寄せ付けなかった

我慢してきた私は愛の苦さを
消化できなかったのだろう
他の女に走った私の視線を
貴女は見逃さなかった

糖質の少ない貴女の感情も
スリムな体質も好きだった
でも貴女は許してくれなかった
小さい角砂糖を入れたデミカップ
唇に触れただけなのに

ベランダに置き忘れたコーヒーカップ
浮かぶ三日月が冷えきっていた

 

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