東京二十三区 悲恋物語

作詞

私が初めて東京に行ったのは、東京タワーが出来て三年経った頃中学の修学旅行でした。鎌倉の海岸で梅干し一つの折弁当を食べたのと展望台から見た東京平野位しか記憶にない。

それからは二三度行った。みんな女性がらみだ。
最初は、白馬の民宿でスキーアルバイトしてたとき、東京の女子大のスキー部が合宿に来ていた。足を骨折した子がいたので背負って雪の中、駅まで送っていった。宿の主人に大学病院に入院していると聞いた。たまらず冬の終わりに見舞いに行った。金が無かったので、一泊目は千鳥ヶ淵のホテル、次の晩は九段下の道路端に車を止めて車中泊。その娘には許嫁がいた。

二度目は、勤めていた自動車会社の表彰でホテルニューオオタニで宿泊し、石川さゆりショーを見た。
次は水商売の女の子が、赤坂に姉妹店ができたので移ったのを追いかけて行った。皇居の側のホテルに泊まった。昼間見るとビックリする位若かったので、慌てて新幹線に飛び乗ったのを覚えている。

今は、息子が転勤で東京に行き埼玉に住むようになったので、東名の東京インターを降りて環八を通過した時位かな。あ、次の年大橋ジャンクションから地下トンネルを通って板橋まで行ったこともあった。大渋滞で往生したのを覚えている。
首都高はいつ乗っても狭くて怖い。その上複雑なのでナビを見る暇もない、だから渋滞でゆっくりの方が助かる。

荒川の堤防から望む東京平野は素晴らしい。スカイツリーさえ霞んで見えるほど広い。こんなに茫洋とした場所は日本ではここだけだろう。北海道の広さとはまた違う。それは人の汗と涙が織り成す草原が人の心にある荒馬を走らせる故なのか。

出会いも別れも、恋も失恋も、笑いも涙もこの二十三区にある
輝く大都会、東京二十三区張り切ってどうぞ

東京二十三区 悲恋物語

作詞 つばめのす

港 品川 小雨に煙り
今日も恋の花咲く大使館辺り
あなた探して 増上寺
見上げる タワーが泣いている

目黒 世田谷 多摩川越えて
夕陽が滲む によんろくが
三軒茶屋を過ぎる頃
あなたと歩いた 柿の木坂

墨田 葛飾 柴又に雪が降る
墨絵に描いた 桜の花が
川面に流れて 春よ来い
二人で行きたい そらまち辺り

文京 豊島 茗荷の花が
谷間にそっと咲いている
去年見かけた 年増の女
今日は 巣鴨か池袋

中野 新宿 武蔵野の
台地の辺りに 立つアパート
二人で暮らした アニメの原風景
大繁華街の雑踏に あなたが消えていく

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