冬の嵐

作詞

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排尿障害

五年ほど前から夜中にトイレに立つ回数がだんだん増えてきた。しまいには一時間毎に旅だたなければならないならようになった。もう眠気との戦いだ、夏はまだいいが冬はそれに加えて寒さとの戦いが加わる。夫婦は別室だからまだいいけどこれが同室だったら離婚の危機まで行き兼ねない。

一年ほど辛抱したが我慢出来ず医者に相談する。医者は過活動膀胱ですねと言ってトビエースを処方してくれた。それを飲んでも効いたような効かなかったような中途半端な症状が続く。排尿しても残尿感が有るしまたすぐ排尿したくなると言う感じが継続する。困ったなと思いながらも二年位服用を続けた。

すると今度は尿が出にくくなりかなり苦しくなってきた。これは駄目だと思い医者に行く。膀胱のエコー検査などして前立腺肥大ですね。と、ユリーフodを貰う。飲んだその晩からしゃーと出るようになる。これは良いと思いながらも半月ほどしても夜間の排尿障害は良くならない。もしやと考えてトビエースの服用を中止する。なんと夜中の頻尿も多少ましになる。

薬の薬効を読んでみると、トビエースは尿を止める、ユリーフodは尿の出を促進する。ブレーキとアクセルの関係に有ったのだ。だから二つ一緒に服用するには無理が有った。これは医者がと言うより個人が飲んだり飲まなかったりしてコントロールしなければいけないと思った。

それからしばらくはトビエースを止めてユリーフodだけを飲んでいたのだ。問題はこれからだ。この歳になってもあれはする。金も無いし年だから女性とは無理だけど一人では出来る。週に一回位はするのだがユリーフodを飲んでから行くには行くのだが精液が一滴も出ない。いわゆる空打ちと言うやつだ、俺も歳だからいよいよ打ち止めかなと思った。しかし念のためユリーフodの効能書を読んでみると副作用の一番最初に逆行性射精と有る。何かと思い調べてみると、射精時に射精もするし射精感も感じるが平常は膀胱に精液が逆流しないように弁を閉じるのだがユリーフodを服用すると膀胱の逆行防止弁が閉じないため精液が膀胱の方に逆流し出なくなると有る。一つの不妊要件であると書いて有る。この歳だからもう子供も出来なくてもいいのだが、一度服用を止めて二三日様子を見る。すると偉いものでなんと出るようになるなった。何故か嬉しかった。でも排尿はしにくくなるから今は飲んでいる。人間の体は微妙に出来ているのだなと思うと同時に今の薬はピンポイントに効いて来るようになっているのだなと感心するばかりです。

排尿障害には、出にくいと言う問題だけでなく私などは水仕事をしていると急におしっこをしたくなります。またバス旅行やグループ旅行などは尿漏れや頻尿で二の足を踏むことも出てきています。旅館などで仲間と相部屋になったら夜中のトイレは大問題です。これらは普段から考えて置いて対策を練って暮らしていこうと思います。

歳を行くと排尿排泄問題は避けて通れない大切な問題です。排尿と共に大きな問題は排便の事です。もうここまで恥ずかしいことを書いたのだからついでに書きます。私は痔の手術を二回しました。その時医者に言われたのが肛門が細く成っているから将来便が出にくくなる可能性が有ると言われて脅かされた。その時肛門を拡げる施術をしますと言って、一番から三十番位までの番号のついた先の丸く尖ったすりこぎみたいな小棒を取り出した。番号順に太くなっていく。先生が看護師に今日は12番から14番まで行きますと命じた。なんとクリームを塗布して肛門に突っ込むではないか。病院中に響く悲鳴を残して私は病院をあとにした。だから今も肛門は細いままだ。便の柔らかいときは自力で排便出来るが少し固くなると非常に苦しい。だから自分の手で摘便をしてやらなければならないなら。これは私だけの問題ではない、寝たきりや老人施設に入っておられる老人達には切実な問題だと思う。たかじんも亡くなる数年は後見の女人に摘便をしてもらったと言うことでかなりの遺産を残したと本に書いてあった。私は自分で摘便する術を元気な内に会得したのは幸せと思うべきかもしれない。

排泄問題はこれから死に行く人、介護に向かう人は避けて通れない問題です。これは覚悟の問題です、どうせやらなければならないなら事ならさらっと通過した方が良いと思います。人間綺麗ごとだけで生きられればそれに越したことはないですがそうは問屋が卸さない。病院や介護施設などでは排泄に伴う問題の内、臭いの事でも大変な苦労が有ると思います。病院のトイレはアンモニア臭と薬の臭いが混ざってかなりのきついものがある。

昔から物事の大事な事を肝腎要と言います。肝臓も腎臓も体内に取り入れた養分や毒物を餞別してコントロールしてくれるのは排泄臓器です。今や臓器をコントロールするには腎臓の働きが多大に影響していると言います。これからはもっと排雪の事を真剣に考えていかなければいけないと思っています。

冬の嵐

人妻の女将の粧いは
絹肌の艶を消すことから
風呂上がりの湯気を白粉で抑え
隠しきれない色香を帯で
きつく締め上げる

歩く白足袋艶かしく
暗い廊下を妖しく照らす
酔った御大尽思わず唸る
軽く会釈で身を交わす

襖の引き手に添える白い指
もう開けないで私が開けます
座った座敷の続きの間に
赤い布団が少し覗く

外は夜来の雨に色鮮やかに桃も膨らむ
女将が去ったこの部屋に一人残され
手酌の酒が苦く甘く繰り返す
廊下に響く忍び足に私の胸も軋みます

 

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