夏蝉

作詞

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恋の終わりに思うこと

9月上旬と言えば季節の中で一番不安定な時期です。強烈な夏が終わり、それと引き換えに涙を含んだ秋空に変わっていきます。日照りばっかりじゃなく、時々湿りが入ってきます。そして秋雨前線になったり、台風もやって来ます。

それは恋の終わりに似ている。あんなに燃えたのにあんなに愛してくれたのに、どうして消えていくの覚めていくの、私一人を置いて。分からない女心と秋の空と昔の人は上手く言い当てました。

今年の夏も色々有りました。地震が何度も起こり、かぜ台風も吹き抜けて行き、それでも人々は必死に生きようと頑張っています。世の中の起こることは全てが神の意志じゃないと言う人もいる。残りは人間の意志だから、間違いは人間が正して行かないとと。

一つのシーズンが終わり次の季節が来るのは、人間の世界でも同じこと。だったら古い時は整理して新しい時を迎える準備をしとかなくちゃ。学者達は実に上手く物事を数字に代えて数式を作り解決していく。でも答えは出ないんだよね、と言うよりいくつも解が出てくるんだ。渡にしたらそれの方が当たり前で興味が湧く。

孫によく言われます。じいじいは何でもかんでもすぐに否定から入る、そして直ぐに切れる。よっぽどマイナスイメージで捉えられてるのか嫌になるときが有ります。よく人のことを見てるなと感心します。ある意味嬉しいです。観察力が有ってしかも当たってイルカ。

確かに私は、何でも否定から入る癖があります。それは仕方がないと自分では諦めています。育った環境もあるし、元来臆病者何ですね。恋の告白も先に振られたらどうしょうとか、恥ずかしいなとかマイナスのイメージが起きます。

でもそれは悪いことばかりでは無いと思う。あらかじめ悪い予想をしておいて、もしそうなってもショックに耐えられるし、逃げ道も探しておけるし、詰まり傷が浅いと考えて忌ます。
結局ネガティブはネガティブなんですけどね。
でもこれだから今までどうやらこうやらやってこれたかなどうやら思います。

さて恋に戻りすけど、恋は予め少しはマイナスのイメージを持って入った方がいいと思います。だって相手の有ることですから、相手の気持ちなんていつ変わるかわからないし、初めから騙す積もりで来る奴だっているんだから。百パーセント信用なんかしたら命がいくつ有っても足りませんよ。

夏の蝉もあんなに鳴いていたのに、知らぬ間に鳴き声がしなくなっていますね。恋も一緒ですよ、あんなに好き好きと思っていても時が経てばそれ程でも無いんですね。でもってそこから再点火する恋も有れば、そのまま萎んで行く恋もある。静かに長く燃えた方が良いんと違いますか。本人達も回りの人も、余り燃えすぎると迷惑します。

恋の終わりにいつも思います。この胸の痛みはこの先消えることが有るんだろうか。そんなものすぐ消えます、次にタイプの相手が現れたら雲散霧消します。これも恋の七不思議ですね。あの恋って何だったんだろう、俺って余程残りは浮気者かと思うときが有ります。

フランス人のようにずうっと幾つになっても恋をしていくってのも有るかも知れませんが、多分日本人には合わないと思います。だって疲れますよ、恋をし続けるなんて休み休みが良いです。

たぶん恋はしているときよりも、したいなと思って過ごしているのが良いと思う。テレビで面白いサッカーの試合を観ているときのように。自分でするより

夏蝉

作詞 つばめのす

雨上がりに鳴く蝉は
青空が恋しいと泣くのでしょう
恋の終りに泣く人は
あなた恋しいと泣くのでしょう

終わったあとに思い出す
今は暑い真夏の恋しぐれ
浴衣の裾がはだけて
あなた愛しと巻き付ける

あなたにとって遊びでも
夏鳴く蝉は命懸け
汗がお腹に溜まります

あなたが帰ったこの部屋に
空蝉のような私がいる
抱いてくれた残り火が
胸と体を炙ります

 

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