京都の女

作詞

毎日暑いですね。いかがお過ごしですか。この季節になると祇園祭が思い出されます。暑さとセットですね。

二十代の頃、京都の女性と付き合ったことがありました。御所の西に烏丸通りと言う通りが有ります。その通りに面してかなり大きなお屋敷でした。

いつ行っても彼女しかいなくって、広い屋敷の倉の二階の彼女の部屋で遊んでいました。お兄さんの部屋もあり趣味のラジコンやオーディオのセット等があり埃をかぶってました。何処に行ってはるのと聞くと海外に居るとのこと。

両親のことを尋ねても口を濁すだけ、只ガレージには父親のだと言う高級外車が有りました。一度も乗せて貰ったことは有りませんでした。

いつしかその屋敷に住むことになってました。私は、大阪で住んでいて働いていましたので、毎日高速を使って通うようになりました。

半年ほど続いたのですが、私の大阪の家にも一度だけ来ました。今となっては、何が理由か分からないけど疎遠になって行きました。

当時はスマホなど無かったので、連絡も取れなくなっていました。四十年もたった頃、その辺りに行くことが有ったので、懐かしさもあり行ってみたのですが、屋敷は無くなり低層のビルになっていました。

あれは夢だったのか、それとも京都に住む美しい妖怪だったのか、頭がぼぅとしてきました。帰りに二人でよく行った三条のコーヒー屋に行きましたが、味は美味しく当時のままでした。やっぱりあれは本当だったんだ

話は変わりますが、京都には素敵な女性がいて元気に働いておられます。そんな女性に会いたくて書きました。

京都の女  

作詞 つばめのす

御所のお西は烏丸通り
生まれた屋敷は人手に渡り
ハワイ帰りの私には
ちまき食べ食べ歩いた子供の頃が
遠い昔に思えます 母さんの声が聞こえます

円町 染屋の二階には
一人の女が糸を撚る
あの人は何処まで来たのかしら
今日は早く帰らせて下さい
主人の顔が気にかかり 冷たい指がもどかしい

修学旅行で見た舞妓に憧れて
祇園の町にやって来た
仕込み時代に姉さんが 教えてくれた三足を
今は一人で描きます 夏の夕暮れ
父さん暑く無いですか

宇治の帰りに三条で
「ここが牛若丸で有名な五条大橋・・・」
途中で気付いて泣き出した
「ガイドさん頑張って」中二の皆に励まされ
明日は旅の最終日

 
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