Aqua

作詞

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水の精霊

私が、この星に来たのは偶然なのか。それとも必然なのか。何百億年も時を無駄遣いして乾いた宇宙に散水するような仕業。真夏のゴルフ場に水を撒くスプリンクラーのように時を叩く。星の屑が離合集散して練り合わされ観察者として一瞬の傍聴傍観が許された自身がいる。この宇宙を洋望すればとても水無しでは生きていけないのは火を見るよりも明らかだ。

母の羊水に浮かんだ時から今の時まで、喉が渇けばその度に渇きを癒してくれた水。ミルクやお茶、水筒の水。幼児の頃の流されかけた水路、夏休み祖母の家の座敷で昼寝しあと見上げた窓の外を見ていると瞳の中を流れる液体。親戚に連れられて行った海水浴はぐれて溺れかけて、知らない誰かに助けられた夏。五月の山スキー季節外れの猛吹雪口に入った雪を噛みながら死にかけた。初めて付き合った彼女と夏休みのバイト、山小屋のプールの水の冷たさ。思い出せば思い出すほど水が溢れてくる。私の命を狙うように、守るようにいつも側にいた。

私の好きなあの人の側にさえ、あの人の細胞の一つ一つにも入り込み私を惑わせる。あの人の好きだった半身浴も、毎日気が狂うほど愛したお酒の中までいる水の妖精。別れの涙さえお前がいた。今は涙も枯れてあの人もいない。いつかまた来るの感情さえウェットにさせる愛が。愛さえも水でできていると言うの、多分そうだろうそう思うだけで涙が溢れてくる。

愛を溶かした水溶液を飲み干せば瞳も輝き出す。零度から百度まで存在し、氷点下は愛も凍らせる。水が無ければ生きていけません。水に色があるならどんな色、それは水色。コップの中の水は無色透明、でも地球を遠くから見れば青緑色している。そう水は青緑の色をしている。それも光が有るからそう見えているだけ、光が無ければ何も見えない。あなたがそこにいたって光が無ければ見ることさえ出来ない。でも光がなくても水に漂っていると水を感じる。あなたの愛に漂っているように。地球にある水の97%が海水、生活に使える淡水は僅か1%、愛もそのくらいかもしれません。

人の体の60~70%は水で出来ている。細胞の中も細胞の外も体液として流れている。生物体はみんな水で出来ている。人の歴史は水を獲得する歴史でもある。文明は皆、川の側で発生した。ローマ帝国では上水道を引いて街の中心にはフォンテーンと言う泉をこしらえて生活の充実を実現した。下水道も大切な文化施設だ。中世のパリでは下水道が完備していなくて、糞を道の真ん中に放り出し最悪の環境だったらしい。上水道も充実していなくて、風呂にはいると言う認識もあまりなかった。だから香水が発達したと言う説もある。かように文明の水準は水が重要な役割を担ってきた。

人体の仕組みも水が無ければ成り立たない。血液、リンパ液、尿、涙と液体が欠かせない。肝臓腎臓においての解毒も大量の水を使用する。成人の一日の水の排泄量は約2.5リッターだから最低2.5リッターの水分を一日に必要である。

水は水素原子と酸素原子が共有結合して水分子として存在する。水素一つに酸素が色んな形で結合して重水がある。その中には人体に害悪なトリチウムなるものも生成される。核分裂においてかなりシビアに人体に悪影響を及ぼすものが生成される。我らがこれからも安全安心に暮らしていくには綺麗な水が必ずしも必要である。だから多少の不便は甘受して綺麗な水を確保する事を大事にして行こう。

人が生きていけるハビタブルゾーンには必ず水が必要である。この宇宙に稀少な水が大量にある地球と言う天体の凄さ素晴らしさ。水の精霊が我らを強力にサポートしてくれる。精神的にも肉体的にも感情さえ水煮支えられている。この膨大な宇宙において蒸発もしないで存在していてくれている水に感謝して生きていこうと思う。ビッグバンの六億年後の天体に地球の水分の140兆倍の水が有るのが発見されたらしい。何故か頼もしい気がする。アルコールを飲んでも解毒するのに大量の水が無ければ必要らしい。だから飲酒は程ほどに控えて健康的にいきていこう。

Aqua

作詞 つばめのす

あなたは私に取って 世代を越えた
永遠に神聖なもの 神よりも
鉄砲水のように私の前に 現れた

フローリングの床を 滑るように
ひざまつくあなたは 懐かしい笑顔で
初めての筈なのに 私の前に 現れた

私の視線は あなたを追いかける
なのにあなたは 動き回る
私の目に気付いているの いないの
白い家に 突然芽生えた恋
ラビリンスに迷い込んだ私の魂

私は知っている 知っていた
何世代も前から 生まれ変わる度に
驚かせられるあなたを
あなたはあまり笑わない 私には

あなたは私に取って ハビタブルな聖水
知らない内に漂っていた 抱かれていた
あなたの名前はアクア アクア アクア

あなたは私に取って 世代を越えた
永遠に神聖なもの 神よりも
鉄砲水のように私の前に 現れた

 

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