雨の箱崎ジャンクション

作詞

首都高を走っていると、ナビの画面を見ている暇などない。次から次へ襲ってくる分岐点、クッションドラムの黄色を掠め次のレーンに身をよじって飛び込んでいく。何でこんな余裕のない道路を作ったのだろう。雨が降っていると更に精神的にも追い込んでくる。

下道を歩いてみても、見上げればどうなってんだと言うぐらい複雑に絡まっている。イヤホンコードをほどく時の苛つきさえ覚える。設計した人の頭中を覗いてみたい。箱崎ジャンションの下に立って見上げると圧巻の絡みを見ることが出来る。

箱崎ジャンションは、内環状の迷路から抜け出る貴重な出口だ。その使用法を習得するには年月が必要だ。走りながらではとても無理だ。パーキングエリアに入って缶コーヒーでも飲みながら考えてください。私は、感だけで池袋から東雲ジャンションまで行きましたが、目的地のダイバーシティでコーヒーを飲みながらどうして来れたんだろうと不思議になりました。その時出来た作品です。

雨の箱崎ジャンション   作詞つばめのす

見上げる夜空に
ほどけた だらりの帯
恋して別れて一人歩く街角
水天宮の情け雨

辰巳に行こうか 迷う心の堀切勝負
足に絡まるコンビニの前
傘を差す手に滴が掛かる
別れた男の未練雨

何でここまで拗れたの
私の真心踏みにじられて
ホテルのロビーに打ち棄てられた
涙 涙の箱崎の雨

 

この作品の著作権は作詞者に帰属します

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