Contents
下手くそゴルファーの推論
長きに渡って下手くそゴルファーをやっております。どうゆう状態かといいますと、キャリアは長いです。だからアプローチやパットはそこそこ自信があります。OBも余りしません。何故ならば飛ばないからです。ゴルファーとして一番はらのたつやつです、忸怩たるおもいです。思いっきり振り回しても200ヤードちょっとしかとびません。身長は168㎝体重は58㎏力はそんなにありません。でも同じ位の体格の息子と練習に行くと息子は300ヤードのネットに平気でブチ当てて行きます。悔しさを通り越して何が違うのか疑問しか浮かんで来ません。
そして達した結論は技術理論が間違っているのだろうということです。若い頃からゴルフの本が好きで何十冊何百冊読んで来ました。名前を聞いたら誰でも知っている人から無名の人の本まで読み漁りました。読んだときはなるほどと思うのですが、いざ練習場に行き振ってみるとそれ程でもないんですよね。この十年くらいはインターネットが使えるようになってきましたのでゴルフサイトや特にユーチューブ、インスタ、などで何百本と見ています。週替わりでお気に入りのコーチがかわります。
それぞれ言っておられることはちがうのですが、それぞれ一理があるようにその時は思えるのですが一向に上達しません。私の場合の上達とはつまり飛距離アップそのものです。教えるの下手と違うかと思っていたのですが、後に分かることなのですが、教える方が下手なのではなく教わる方の理解力が足りなかっただけと言うことがわかりました。
そこで、私が誤解したり理解できなかった理論にどんなものがあるか見て行きたいと思います。
私が迷った理論集
- 振り遅れろ ーーーーーーー 振り遅れるな、むしろ前倒し
- トップはコンパクトに ーーーーーー トップはできるだけ大きく
- 体重移動はするな ‐----- 体重移動は大事
- 手で振るな ーーーーーー 手で振れ
- トップで沈み込め ーーーーーー 上下動はするな
- コックしろ ーーーーーー コックはするな
- ヘッドアップはするな ーーーーーー ヘッドアップしてもいい
- 切り返しでグリップを下げろ ーーーーーー グリップは下げるな
- インパクトで身体は開くな ーーーーーー インパクトで身体を開け
- インパクトでサムダウン ーーーーーー サムアップ
- フエースを閉じながら上げろ(左ハンドル)ーーーーーー フェースを開きながらあげろ(右ハンドル)
- アドレスで体重は踵 ーーーーーー 体重は爪先
- バックスイングで右膝は伸ばす ーーーーーー バックスイングで伸ばさない
- バックスイングは左足荷重 ーーーーーー バックスイングは右足荷重
- 両膝を動かす ーーーーーー 動かさない
- インパクトで左肩を引き上げる ーーーーーー 左肩を挙げない
ざっと挙げても上記の対立理論がみられる。私は上の事くらいは全部しました、やってきました、けれども上手くなりません。ウエブサーフィンを何百回も繰り返し、その時にはすでに私のコーチは三十人を超えていました。ウエブサーフィンを一周二周と回る内に分かってきたことがあります。
それは前には理解出来なかったことが、二年経ってもう一度巡り合うと腑に落ちることが数多くありました。例えばあるプロが"スイングはブランコを漕ぐように"と言ってたのですが、そのときは上手く使えなかったのですが今は左膝のポンピングでグリップを引き上げることに使っています。
それとヒントは何処に転がっているか分かりません。私には合わないなと思っていたプロや女子の若いコーチのビデオを偶然見かけて凄く役立った事など数多くあります。ズボラせずに丹念にサイトを拾って行くと思わぬ拾い物があります。これはゴルフの理論は、一人のプロに師事して作り上げて行くのもいいですが、それがもし自分に合わない物だったとしたら致命的なものになります。プロゴルファーの方でもコーチを変えて良かったと言うケースもよくあります。プロでもそうなのだからアマチュアならどんどんコーチを変えて行けば良いとおもいます。
ゴルフ統一理論 上半身リード
上にあげた対立する数々の教えも一見すると矛盾してるようにみえますが、実はどちらも正しいのです。それは何故かと言うと問題点は一つでどう処理をするかと言うことだけです。その人がその時点で抱えている問題でどちらを取るかはその人が判断すればいいと思います。それでまた上手く行かなくなってきたら、その時に考え直して行けばいいことです。ゴルフ理論に正解はないと思います。世界の多くのゴルファーの永遠のテーマだと思います。今日上手く打てたから明日も打てるとは限りません。
大きく統一理論なんて言いましたが、そんなものは無いということです。強いて言えば日々練習して壁にぶつかってまた上手く行って、また失敗してとそれの繰り返しだと思う。細かい破片を拾ってモザイクの様に組み上げていくのがゴルフ理論だと思う。またそれだから楽しいのだと思います。
私のゴルフ理論は、まるで定食屋の日替わりメニューのように日ごとに変わります。一定の理論が定着しないのは、どこかで根本的な処で間違っているのでしょう。その証拠に上手い人のように力強く、いまだに振れないのです。五十年間だましだまし振ってきた下半身リードに見切りを付けて上半身リードで暫くやって行こうと思っています。
五十年間下半身リードでやってきた私が何故コペルニクス的転換の上半身リードに挑むかと言いますと、上でも述べた様に五十年間一度も気持ちよくしかも力強く振れたことがありません。
それが今日練習場で練習してました。いつも奥の端っこに近い打席で打っているのですが、百球位打ち終わったところで私の前の打席に一人の紳士が入りました。年は私より十歳位若く見えます。
始めは全然気にもして無かったのですが、ウエッジから練習を始めておられたようです。三十分くらいして私は打ち終わりました。打席の椅子に座り飲みさしのコーヒーを飲みながら何気なくその人を見ていました。もう長目のクリークだと思うのですがティーアップして打っておられたのですが、なんとネットの中段にダイレクトにヒットするではありませんか。私はと言うとドライバーでナイスショットをしてもワンバウンドしてネットにあたるくらいです。目を丸くして尚も見ていると力みのない綺麗なスイングをされていました。身長は私くらいで凄く細身の人でした。
これは何かあると思いコーヒーを飲む振りをして尚も見続けました。すると有ることに気づきました。下半身を使っている感じが全然しないのです。私より細いのにこれだけ飛ぶと言うのはヘッドスピードも有り尚且つミート率も素晴らしいのでしょう。下半身リードに依る力の抜けも無くシンプルに振っておられるスイングを見ながら確信しました。
これは単純に上半身のリードにより繊細な感覚で、足の踏み込みや腰の回転などをリードしてるのだと観察しました。今は深夜ですがこの記事を書きながら時々素振りしながら感触を確かめています
手応えの様なものまで芽生えてきています。今まで何を教わって来たのだろう、そりゃ中には「スイングは手が先やで」と言う友達も確かにいました。でも生来が天邪鬼な私はそれほど信用せず元の下半身リードに依る捻転差のスイングを目指し力の抜けたスイングを繰り返していました。
よくよく考えてみると腰を切れと言うスイングは、その力で上半身をゴムの様に引っ張れると思いますよね。でも逆です、そのエネルギーは腰の回転に殆ど消費され上半身はその反作用で逆方向に向かいます。
もう一つ、ヒールダウンで打てと言う説があります。これをすると私の場合上体が突っ込んでしまいます。むしろ見かけの形だけを見るとヒールアップの方がいい気がします。
インパクトゾーンで腰を回転方向に回すと、折角上半身、肩、腕、クラブヘッドでボールを押そうとしているのに上半身の力が抜け中途半端なスイングになってしまいます。
よく地面反力と言いますが、この例としてジャスティン・トーマスが挙げられますが、自ら飛び上がっているのではなくむしろクラブをおろす腕の力が凄すぎて、その反力で足が勝手に浮いているのではと思います。自分から飛び上がりに行ってクラブにダウンの力が働くと思いますか。
これから暫くは上半身に依る素直なスイングを暫く続けようと思います。考えてみますと野球で三塁手がボールを取って一塁に投げるのに、一々左足を踏み込んで腰を回転させてそれから投げるなんてしませんよね。ただ指先のボールに集中して全力でなげますよね。勝手に足を踏み込んで勝手に腰も回っていますよね。
私のゴルフ人生に於いて長々と弊害をもたらして来た下半身リードと言うワードと訣別して、新しい世界へ羽ばたきます。
こんどこそ華麗なスイングでネットにブチ当てることを夢見て練習に励みたいと思います。