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ウォークマン
私がこの手の音楽機器を手にしたのは、アップルのiPodが最初だ。それまではカセットテープやCD時代のウォークマンをズボンのポケットにパンパンに詰め込ませて歩いていた。当時私はPCを持っていなかったので付き合っていた彼女に入れてもらっていた。それかPCパン、その当時ミナミにも韓国系のパソコンルームが出来ていた。そこの店長に小遣いを渡してKポップミュージックを百曲位入れてもらっていた。
途中韓国製のriverを貰って使っていたことも有る。でもどっちにしたってPC音痴の私には不向きだった。それで調べてみるとウォークマンが直接オーディオ機器から専用ケーブルで録音出来ると有ったので購入した。それがiPodタイプのウォークマンを持つ切っ掛けだった。それとiPodになじまなっかったのは、アップルの保証を先に金を出せというやり方が私にはそぐわなかった。
それでもソニーともよく喧嘩した。保証期間の一年が過ぎて直ぐ位にイヤホンの片方のコードが切れてしまう。クレーム係に電話して交渉する。喧嘩ではないですよ。いまならビッグクレーマーですよね。それでも結局は新品を送ってくれた。次は二台目の時買って半年位の頃、充電コネクターの処の端子が腐蝕して充電出来なくなった。初め買った量販店に行くと、これは使用状態の間違いによる故障だから有償ですと言われた。つまり汗とかが掛かり腐蝕したと言う訳です。納得できないです。そもそもウオークマンはアクティブに外で運動しながら使用するものだろう。当時の私は毎日10㎞位ウオーキングしてましたから、当然本社のお客様センターに直電です。一日がかりで結局新品を送ってくれました。コネクターに嵌めるゴムの部品と共に。あの当時はひどいことも言いましたが許してください。結局ちゃんと対応してくれているのですから。
ソニーと言えば、一番大きな買い物は四十年位前に当時勤めていた自動車会社で後輩の営業マンが突然明日から転職しますと言って止めていきました。一月くらいしてその後輩が昼休みに訪ねてきました。ソニー生命の名刺を持って、当時にしたら晴天の霹靂です。電気会社が金融をやるなんて。そんなこんなで生命保険はいらないから民生用で一番大きなオープンリールデッキを持ってきてと注文しました。四十万円しました。四十八回払いのローンで、苦労しました。何を録音するかと言えば、当時流行していたデイスコミュージックを入れるだけですけどね。それならレコードで直接聞いとけば良いだろうと言うはなしです。当時新婚でしたので毎月一万ちょっとの出費は痛かったです。
ウォークマンで何を聞くのと言うと、なんでもです。歌謡曲からJポップ、Kポップ、ジャズ、洋楽何でもありです。でも聞くモードが決まっています。一曲リピートです。これしか有りません。BGMのように聞き流すことはまずありません。最近の歌は覚えるまでに何百回と聞かないと覚えきれません。この聴くと言うのが大事なのです。最近の若い子は歌が上手いし覚えるのも速いし音感もいい。多分ウォークマンのような音楽機器が普及しているからでしょう。
CDウォークマンをポケットに突っ込んでいた頃から今を見れば、雲泥の差があります。録音の容量、機器の縮小、イヤホンのワイヤレス化、ワイヤレスと言えば最近先代のウォークマンのバッテリーがへ足りましたのでBluetooth仕様のウォークマンに替えました。楽天市場で一番容量の小さい奴を買いました。ついでにワイヤレスイヤホンも注文しました。999円です。ソニー製の2,3万円のは怖くて持てません。絶対落とす自信があります。だから普通のイヤホンコードをアダプターに差すタイプです。家に片方の切れたイヤホンが一杯ありますし、外使いには事欠きません。
壊れたウォークマンですがUSBケーブルを繋ぐと今でも聞こえてきます。あなたと聞いていた頃のあの曲が鮮明に浮かび上がります。二人で見ていた景色と共に、まだまだ使えるので寝るとき専用のウォークマンとします。ベッドサイドのコンセントに差して
USBケーブル
作詞 つばめのす
バッテリーの壊れたウォークマン
USBケーブルを繋いでみる
イヤホンから流れる あの人のメロディ
何故か涙も流れてくる
あの日の私 あの人と
どんな話をしていたの どんな涙を拭いていたの
ストラップでいつも首から下げていたあの人
無くさないように 忘れないように
あの日の愛とともに
飛行機のシートに座りながら
駅のベンチに腰かけて
それから何処で聞いていたの
あの人の顔がウォークマンから
語りかけてくる
壊れかけたウォークマン
あの人は忘れて行ったの 置いていったの
わたしの部屋に捨てられていた
でも今ならわかる 残して置いてくれたことが
あの人の愛とともに
バッテリーの壊れたウォークマン
USBケーブルを繋いでみる
イヤホンから流れる あの人のメロディ
何故か涙も流れてくる
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