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愛のマウントポジション
愛って何だろう。時間が経てば消えていくホットコーヒーの香りのようなものか。愛には賞味時間があるのだろうか。人に依っては一生とか訳の分からないことを言う人もいる。
愛しているから、愛されているからと言ってずっと確信なんか持てない。冷めるときも裏切るときも有るのに、愛に確信を求めても詮無きことだろう。
愛は貧乏人の通貨、セレブ達の免罪符使用法は階層によって異なってくる。金持ち達は愛をみせびらかせ無くても大概の愛は獲得できる。愛の質までは保証出来ないけど、私が恋愛相談所の係員ならそこそこの愛は請け負って上げられる。その点貧乏人はかなり努力しなければならない。愛の質は遣ってみないと分からない、悪いばかりとは限らない。そこが愛の難しくて面白い所です。
お互いの自由を認めて、相手が浮気しようが恋愛しようがお構い無しで付き合える関係なんて無いのだろうか。結婚はある意味自分達の自由を一部放棄して相手に対して忠誠を誓うことから始まる。そうなると不倫などもっての外、相手を攻める材料になるだけ。婚姻関係、恋愛関係において取れる最も強いポジションは、相手の不倫を察知してそれを材料に言いたい放題責めることが無二のマウントポジション。
相手を縛ることに依ってしか愛を確認できない、と言うか保持出来ない。その縛りを相手がほどかれるのを嫌がる点を突くしかない歪んだ愛の形。もし相手が自由にしてくださいと開き直ると一遍にマウントポジションが崩れ落ちる。
不変の愛を
愛の無いセックスっていう駄目なの。愛は法律でしか縛れないの。法律で守られなければ愛は何も出来ないの、マウントを取れないのか。愛はお金にも弱いし結局愛って何なの、人々の間をすり抜けて行く詐欺師紛いの空気なの。
法律で守れてないと何も出来ない愛なんて絵に描いた餅、食べたいとも思わない。でもそれに頼らなければ恋愛は出来ない。婚活クラブ、高級デートクラブ、低級SNS出会いアプリ、結婚相談所どれを取っても始まりは愛とは無縁の無味乾燥な大型スーパーのショッピングケースの中みたい。どれも愛とは対極に位置するような物ばかり、出会いの興奮神秘性何もない。それでもそれのルールに従って愛を見つけなければならない。それでも愛が見付かれば大成功だろう。多くは不毛の内に終わる。
私はいまだ嘗て、お金より強い愛を見たことがない。有ると仰る方は多分幻か蜃気楼を見てそう感じておられるのだろうと思う。人生の先で何時かはそれに気付かれることも有るだろ、悲しい事だけれども。今のあなたの幸せは辛うじての経済的平衡の上に成り立っているだけ、それが消え去ると愛なんて一番に蒸発していく。そして悔しがっても懐かしんでも戻ってこない。そうではないと言う人は一度試してください。ためしもしないでそんなことはないと上から言わないでください。
お金が無いことは悪いことではないけど、かなり辛いことです。偶然手離さなくて自転車を漕げている人は一生懸命頑張ってください。手離した人は諦めて下さい、いつかまた偶然に手に入ることも有るでしょう。
愛が無くてもお付き合いは出来ます。お金が無ければお付き合いも出来ません、ましてや結婚なんてとても出来ません。貧乏アパートに同棲するのがやっとです、それでもいいと言う女の人は少ないでしょう。多くの女性はもう少し頑張ってよとなります。愛はお金より強いと主張する人は一度試してください、疑似でもいいですから一月も我慢出来ないでしょう。直ぐ光熱費の支払い、月極めの家賃の引き落とし、それより毎日の食材費、NHKの兄ちゃん色んなコスト費用の波が押し寄せて来ます。二人だけの海岸からお金が吸い込まれるように消えていきます。二人で相談してください。来月どうするの、それより米びつにもう米無いよ。
愛なんてお金が有ってこその戯言です。そうでないと言う人は、嘘でもいいからカードと口座封印して彼女と半年暮らしてください。骨身に染みて分かります。愛は信じるものでなく、この手で掴む物だと言うことが嫌でも分かりますから。お金が無くなれば愛も手のひらから蒸発していきます。彼女が好きでも恋しくても掴めません。他の男に取っていかれます。むしろ彼女自身からあなたから離れていきます。愛が有っても生きていけ無いからと理由を付けて。
寝とられブルース
作詞 つばめのす
君を抱き締めて 両手で背中を隠しても
君のお尻は 外から丸見え
君に口づけしても 君の瞳は僕の背中のせかいが丸見え
産卵の君に覆い被さっても
強かな雄達が 背後から機会を狙ってくる
今や誰の子供か雌にも分からない時代
後はDNA検査に頼るだけ
寝とり寝とられ 行く道は
心も体も誰のもの 家の境界に壁を築いても
SNSは通り抜けてくる ラインモバイルフェイスブック
家の鍵も スマホの鍵も あの人の誕生日
君を抱き締めて 両手で背中を隠しても
君のお尻は 外から丸見え
君に口づけしても 君の瞳は僕の背中のせかいが丸見え
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