不倫

作詞

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不倫とは

不倫とは博打に似たり、持ってるものの一部いや全部を賭して行う愚行。それ故の至高の楽しみを味わう。嗜好の世界に過ぎない。それ故に嵌まると周りが見えにくくなる。

日常生活の基本的に必要な事柄でも無ければ、無くても何ら支障はない。只本人の資質に依る奇行といってもいい。それは闇夜に乗じて密やかに行われなければいけない。白日の元堂々とやると、たちまち非難の対象となる。男女を問わず有責者と成りうる。そうなると慰謝料の支払い義務が発生する。

寂しかったの、魔が差したのなどの安易な言い訳を口にしても到底元には戻れない。妻子やまたは夫子供を捨てなければいけなくなる。得るものと失うもののバランスがとても取れていない一例である。

不倫は社会の常識外、通念の境を越えて成り立つものだから、歓びを世間の中で味わってはいけません。その蜜の味は秘めやかに二人の狭間で楽しんでください。決して他人や家族を巻き込まないでください。

昔に比べて今は随分と不倫に対して厳しくなっています。中途半端な気持ちや、お酒を飲んでいたからなんて言い訳は通用しません。何せ相手の一番大切なものを奪うのですから、それなりの覚悟が要ります。武士の世界なら、手打ち切腹物です。今の人達にはその様な覚悟は見て取れません。自分の家族を壊し、相手の家族まで無茶苦茶にしてしまうのですから。社会的制裁、金銭的制裁まで甘受して行うにはリスクが大き過ぎます。配偶者がいるなら絶対留まるべきです。

今まで不倫の悪いところばかり書いてきましたけど、多少は良いところも挙げないとね。「不倫は文化だ」と言った御仁がいたが今は口を慎んでおられる。日本のでは不倫は育ち難い環境に有るのだろう。でも普通の良識があれば一線を踏み越えるのはかなり勇気が必要だろう。逆に勇気が有れば誰にでも出来る。出来てしまう。簡単に出来てしまう処に恐ろしさが隠されている。

私達の愛は純粋で本物だからと言ってもそれは二人の間でしか通用しない。不倫はあくまでも後だしじゃんけんだから勝っても負けてもその責を負わなければいけません。

朝、旦那と子供の弁当を毎日作っている。また始まる平凡な日常生活、旦那も少しくたびれてきて魅力が薄れてきたなと思うこの頃。そんな中にも突如現れたあの人、ちょっと素敵だなと感じ始める。

今日誘われた。食事でもどう、食事だけならまあいいか。お酒が入るもう旦那から何年も言われたことの無い浮いたお世辞じ、心が浮揚する。それが二三回続くと、シュールな甘美の世界に墜ちていく。多少の背徳感と二人だけの共通の秘密、胸が締め付けられるような刹那さ。家に帰ると雑用と賞味期限の切れた旦那が待っている。言うことを聞かない子供たち、もう心は止まらない。

それを見透かしたように素敵なプレゼント、今夜は帰さないよとのファイナルアプローチ簡単に墜ちていく主婦。そらそうだろう、奥さん今日朝出掛ける時旦那が見たこともないセクシーな下着を着けていた。

良く不倫に成りやすいカップル、医者と看護士、医者と薬売りのプロパー、パートの主婦と店主、教師同士、経営者と秘書、客とホステス、客とホスト、酒を売るところは売り上げの何割は不倫で持っているようなもの。酒類メーカーは不倫の手伝いをせっせと毎日行っているようなもの。安物のポルノ小説みたいだけどあり得る。日常的に接する時間が多く、二人に多少のストレス関係にありパワーバランスが歪んでいると危ない。独身と既婚者、既婚者同士、二人ともまだ若い性欲もある。隠してようが何してようがそういうやつは見つけ出してくる。非日常の攻撃を受けるとたまったものではない、直ぐ陥落してしまう。最後のサイゴン見たいに呆気ない。一度嵌まると周りが見えないダークマターに漂う銀河のように光輝く。しかしそんな関係は長く続かない。

ある日突然日の光の中に引き摺り出される。そうなると周りの生活は一度に壊れていく。不倫をされた方は強烈なダメージを受ける配偶者だけでなく子供達本人達の両親まで、それの二倍の人達の生活が狂い出す。

仕出かした事の大きさに気付けば築くほど心は深みに嵌まっていく。戻りたいあの退屈な日常なんて望んでも取り返せない。旦那と子供達のたまの団欒さえ帰ってこない。泣き明かしても戻らない。自分を攻めても仕方がない。

不倫は甘く一瞬の輝き、その代償は多くの人の心に今から何十年と続く困難な未来。あまりにも大きすぎる、刹那の快楽の代わりとしては。

それでもしたいなら、人間を止める覚悟でしてください。不倫らしき事を二三回した者のアドバイスとしてはそれぐらいしか有りません。ばれなければ良いとか安易な考えは止めてください、子供達が可哀想過ぎます。遣っているときは確かに楽しいけど。

不倫

作詞 つばめのす

私が部屋に入った時 あいつは裸で男の上
私と目が合った時 あいつの心は壊れた
悲鳴をあげて 泣き崩れた
それなら遣らなければいいのに

私がシーツを渡した時 見上げるあいつの瞳
笑ってるのか泣いているのか分からない
他の男に狂った女 その女を
狂った嫉妬と 激しい興奮で見つめる男

時が経って 手を繋いで歩く二人
男が聞く 寂しかったの
女が言う ううん寂しくなかった
只少し遊びたかっただけ
愛してるのは あなただけ

男は女を許した 心の傷を隠して
男も女も遊び心はある
どこまで認めるか 認めないかの違い
二人の心を壊してまでは必要ない
二人の結ばれる力が嫉妬を超える

子供の頃 大切な玩具を人に見せたかった
その玩具が 勝手に他の家に遊びに行っただけ
いずれ飽きたら帰って来るでしょ
綺麗になって 明るくなって
その時又 二人で遊びましょ

 

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