紙飛行機が落ちるまでに

作詞

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決心

マリッジブルーと言う言葉がある。これは何も女性に限ったことではないと思う。男性だって不安に思うことがあるだろう。物事を決めるとき大事であれば大事であるほど、決め手となると材料が乏しくなる。酸素が有るのに過呼吸に成るみたいに。本人に取ってどれが大事な情報か分からなくなる。

今はどうか知らないけれど、昔うちの家内が若い頃過呼吸になったとき紙袋を口に当てて呼吸しなさいと救急隊員に言われた。要は酸素とCO2の血中濃度のバランスが崩れ苦しくなるらしい。心も同じ知識と欲望のバランスが崩れるとどうしていいか分からなくなる。情報なんて殆どがいい加減なもの、その中で自分に都合のいい物を選択しているだけ。

そんな中で本当に決めなければいけない場面に来ると自分では判断できなくなる。人に聞きたくなる、占いにすがる、サイコロで決める。どれでもいいですほんとは、決めるのも自分その報いを受けるのも自分もっと気楽に決めればいい。結婚なんて大した問題じゃないんだから、さっさとしてしまって具合が悪ければ別れれば良いんだから。

その男がいい男かそうでないかは、結婚すれば三日で分かるから。その時にまたそいつとやっていくか別れるか決めればいい。割り切ってしまえば案外付き合えるケースも有るから。相性なんて一緒に住まないと決して分かりません。

人生を十年単位で振り返るとあの時はどうだったとか、あの時こうすれば良かったとか考える事がある。その時に良く歌ってた曲、良く見てたドラマとか思い出される。メロディーもおぼろに成っていて年月の長さを知らされるけどその分懐かしさが汲み上げてくる。その時は何でもなかった歌詞が今聴くと、自分の境遇にピッタリで驚く。

その歌を歌えばあなたが帰ってきてくれそうで涙を誘う。会いたくて会いたくてきっとそんなときがやって来る。十年経てばみんな思い出になる。迷うのは少しでいい少し迷って決めたらいい。誰も責めやしないあなたの勇気を誉め称えるだけ、恐れずに決めてしまいなさい。

ゆらゆらと気流に弄ばれて落ちていく紙飛行機はあなたの心と同じ、でも時に上昇気流に乗る事もある。一人で飛ぶ紙飛行機は単独飛行、回りは真っ暗何も見えない時々雷鳴が響く、スクリーンに雨粒がぶつかってくる。誰か助けて、あなた答えて嵐のなかに飛び込んだみたい。仕方がないこのままなにもしないで落ちていくより一人で決めて行動していこう。いつかこの嵐が晴れてあなたに会えれば二人で飛んで行ける。

何か吹っ切れたみたい。そう恐れることはない、自分で決めて行けばいいんだ。回りの情報に惑わされるなんて馬鹿みたい。

結婚

そもそも結婚なんて制度は、あなたが生まれる何千年前からある。あなたに取って外部要因、地域や国によって、宗教においても全然違う。

単婚、複婚つまり前者は一夫一婦制、後者は一夫多妻制、一妻多夫制、集団婚等がある。同一地域内それと区域外の婚姻。兄弟が亡くなると兄弟が婚姻する、姉妹が亡くなれば妹が嫁ぐと言う縁婚。

住まい方の違いもある。女の所に男が通う通い婚、男の元へ女が行く妻問婚。それと婚姻は性的関係が成立要件の一つだが、同性婚などの形態もある。

それともっと深く結婚に関わっているのが宗教です。宗教によっては結婚の成否まで決まります。キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、ヒンズー教、仏教など数多の宗教によって結婚の形が決められます。あなたが迷う前に外的要件に左右されることの方が多い気がします。彼の事が好きだ嫌いだ、信用できる出来ないと思う悩むよりもっと複雑な波があなたを襲います。そんなことに流されるより、落ちていくよりあなたの心のハーケンを崖に打ち込んで落ちないように、流されないように止めて下さい。結婚するもしないもあなたの気持ち、色んな外部要因に邪魔されないで下さい。制度より宗教よりあなたの心で決めるのが第一です。

重力が有る限り紙飛行機はいつか落ちていきます。そしてあなたの立てる場所にたどり着きます。結婚前の迷いなど一瞬の風のいたずら、あなたには明るい未来が待っています。

 

紙飛行機が落ちるまでに

作詞 つばめのす

紙飛行機が落ちるまでに
心を決めましょ 少しの間だけど

ここはビルの屋上
貴方と一緒に行くか心が迷う
せっかく風が巻き上げてくれる間に
迷いましょ 束の間だけど

ここは南の国の断崖絶壁
飛行機の中で書いたあなたへの思い
紙飛行機にして飛ばしましょ 海に向かって

ここは恋の吊り橋 揺れて揺られて
橋のど真ん中 行こか戻ろか紙飛行機
飛ばして川面に落ちるまで
考えても同じこと

風に舞って 落ちて 水に流された行き先は
貴方と出会ったあの都会
大好きな貴方がいたあのアパートの窓の下
小さな川が流れていた

 

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