そんな北新地

作詞

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飲み屋街

日本の都市には、飲み屋街がへばりついています。いまから各都道府県の有名なところを挙げていきます。なお私は酒がのめません。だから目的はべつなものです。

まず北の国から、北海道<すすきの,3・6街、花園、すずらん通り、五稜郭、すえひろ>、あおもり<新町通り、長横町>、岩手<大通り>、宮城<国分町>、秋田<川反>、山形<七日町>、福島<陣屋>、茨城<大工町>、栃木<泉町>、群馬<特になし>、埼玉<大宮北銀座、大宮南銀座>、千葉<栄町>、東京<新宿、銀座>、神奈川<桜木町、伊勢佐木町>、新潟<古町>、富山<桜木町>、石川<片町>、福井<片町>、山梨<春日通り>、長野<権堂町>、岐阜<柳ケ瀬>、静岡<両替町>、愛知<栄>、三重<大門>、滋賀<浜大津>、京都<祇園>、大阪<北新地、ミナミ>、兵庫<三宮>、奈良<新大宮>、和歌山<ぶらくり丁>、鳥取<弥生町>、島根<伊勢宮町>、岡山<表町>、広島<薬研堀>、山口<下関駅>、徳島<秋田町>、香川<瓦町>、愛媛<大街道>、高知<はりまや橋>、福岡<天神、中州>、佐賀<愛敬町>、長崎<浜町>、熊本<上通、下通>、大分<大分駅>、宮崎<橘通り>、鹿児島<天文館>、沖縄<国際通り>と続きます。各地それぞれ素晴らしいとこらです。
この字面を見るだけで、酒飲みは涎をたらすでしょう。

何故このように飲み屋街が流行るのでのしょうか。利尻島にもキャバクラがあるらしいです。それも流行っててかなりレベルが高いらしい。ことほど左様に吞兵衛が多いということか。酒は薬だという人から、いや酒は毒だと言う人まで千差万別です。酒が元で色んな事故が起こり、からだを壊す人も多い。酒を生業にしている人も多く居られる。酒と女は付き物だからそこに生きる道を求める女性も数多くいる。酒の匂いと色香が混ざりなんとも言えない時間がもうすぐ迫ってきます。酒飲みは、気もそぞろでしょう。酒を飲まない私でさえ、時計を見上げてもうそろそろ同伴のじかんだと思う時があります。

我が大阪には、北新地とミナミの二大繁華街があります。でも北新地は大阪の人は行きません、行けません。高すぎてとても手が出ません。行くのは大企業の接待交際費の類か、中小企業のオーナー社長又は芸能人、放送関係者くらいでしょう。そら周辺に手ごろな価格の店も有るけどそこは少し空気がちがう。見栄を張ったクラブ、ラウンジそこに通う成金、金持ちたち。店の女を連れて食いに行く店の高いこと、二人で十万円なんてざらです。そこで食事して店へ行ったら、ワインを飲んで三十万、五十万円掛かります。それでも笑って払える人達が集う街です。わずか二筋に集合した飲み屋街、涙と笑いが詰まっているでしょう。

私が初めて、北新地が有るのを知ったのは中学生の時でした。まだ終戦の匂いの残る梅田の街でした。今は近代的なホテルが建ってる場所は、闇市のような場所で大きな本屋が有りました。父親に連れられて行ったのが新地の真ん中にあるステーキハウスでした。何を食べたかよく覚えていないのですが、とても美味しかったのは覚えています。当時は大阪駅へ行くと言わず梅田に行くと言っていて、特別な感覚が有りました。

バブルの頃は十二時に店が跳ねる頃になると、あの広い御堂筋がタクシーで埋まり一般車が通れるのは僅か一車線だけだったのを覚えています。何万円も出して郊外の家まで帰って行きました。

若者たちはとてもいけませんので、多くは阪急東通商店街の方で遊んでいました。大音量で音楽を流すビル一棟の喫茶店とか有りました。私は府の東の方から西宮の大学に通っていました。一時間半片道で掛かりました。阪急東通商店街でパチンコをしては学校には行けなかったのを覚えています。姉が堂島のビルに勤めていたので、よくお金を借りに行きました。大阪駅前ビルが何棟も建ち、新地へ行く道筋も大分雰囲気が変わって行った。

梅田新道や新御堂筋など、新の付く名前の場所が出来地下鉄も通るように成りました。桜橋交差点も思い出が有ります。終戦の復興で一番変わったのは、北新地を含むあの辺りではないかと思います。大阪駅の北側は貨物線の線路が何十本も熊手のように末広がり駅舎を掃き集める様でした。今のヨドバシカメラ、グランフロントの辺りです。

駅の南側は、バス広場が広がりのどかでした。梅田新道の交差点から淀屋橋の交差点までハイカラな街並みが続き、堂島や住友村の大阪駅を支えて来た原動力が北新地を栄えさせているのでしょう。庶民の行けない、庶民の憧れの街北新地不思議な街です。

そんな北新地

作詞 つばめのす

少年の頃 梅田勤めの父親に
連れられてきた 日曜日の
ステーキハウス スエヒロ朝日
そんな北新地

学生の頃 友達の兄貴の行きつけ
連れられてきた 昼間の
鉄板焼 ロン
そんな北新地

大阪で有名な 歌手が
毎晩飲んで 飲み潰れた
高級クラブのはしご酒
そんな北新地

世界で有名な 日本人の俳優
悪友に連れられてきた
タイプのホステスと懇ろに
そんな北新地

日本一の作詞家が
誰に連れられてきたのか
最低三万円の 創作料理
そんな北新地

素敵な貴方に出会えた内気な私
見栄をお金で買って 入るお店のすきま風
豪華なウェルカム生け花が枯れるまでの
お楽しみ 地獄の御者のお出迎え
どうせ貴方は人のもの 花も摘んで上げないわ

今日も何処からか 聞こえて来る
ここはそんな北新地 ここはそんな北新地

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