作詞 海老の殻を剥く 地中海に面する美しい町アレキサンドリア。五世紀に一人の類い希なる美貌の女性がいた。哲学者であり数学者であり天文学にも通じていた。名前はヒュパティア、図書館長の娘に生まれ召し使いの教養ある男といつも太陽の近似点は可笑しいとか、議論に明け暮れて... 2018.08.07 作詞
作詞 上海ドール 上海浦東国際空港からロサンゼルス国際空港まで一万キロメートル、プライベートプレーンで十二時間ちょっと。気流の関係で変わるけど吹いてるときは対地速度で六百十位出している。単位は海里つまり1.8キロメートルだから時速千百キロ位で飛んでいく。航続... 2018.08.06 作詞
作詞 月曜日の朝 遠距離恋愛と言うものがある。新幹線なんか、ピッタリくるでしょう。会えるときの嬉しさときめきたまらないですね。そして日曜日の最終見送った後の寂寥感、半端無いですね。それを月に一回位繰り返す、毎週は無理だものね。二人潰れちゃうよ。だまし騙し続け... 2018.08.05 作詞
作詞 東京坂 恋は坂に似ている。いつかしら林檎が転がって来て、何気なく拾い上げる。暫くは手にとって翳してみたり透かしてみたり、何かの拍子に手から滑り落ちて、コロコロ転がって離れて行く。慌てて追いかけようとしても、足は動かぬ夢の中。したいしたいと思っても、... 2018.08.05 作詞
作詞 プリンの空き瓶 女を愛したと言う事実 男を愛したと言う事実、それは消えない。でも二人暮らした水槽の中に捨てられた指輪は溶けなくても、事実は水に溶けて消えていく。デジタルデータの寿命さえ、学者だって保証できない。電子的には六穣年保っても、外部要因によって壊さ... 2018.08.04 作詞
作詞 鎌倉の女 鎌倉に行った時、いつも思うのですが。観光地として良く出来ているなあと。海があり山がありそして歴史がある。そこに文化、文学、絶妙のロケーション、現代人の原風景に近い電気軌道。地元の美味しい食材の揃ったグルメサイトのような小町通り、思わず食べて... 2018.08.04 作詞
作詞 雨の箱崎ジャンクション 首都高を走っていると、ナビの画面を見ている暇などない。次から次へ襲ってくる分岐点、クッションドラムの黄色を掠め次のレーンに身をよじって飛び込んでいく。何でこんな余裕のない道路を作ったのだろう。雨が降っていると更に精神的にも追い込んでくる。下... 2018.08.04 作詞
作詞 東京行き物語 全国発東京行き物語待ってます。私の息子は、専門学校を卒業するとポケットに三万持って夜行バスに乗って東京へ行きました。宿は友達の部屋に転がり込んだ見たいです。次に帰って来た時は、量販店に正規で勤め嫁となる女性を連れて来ました。その話を聞いて嬉... 2018.08.03 作詞
作詞 愛のカタパルト 日常が嫌になった女は何処に行くの。大抵空港に向かう、少しの荷物とパスポートを持って。いまは宿もエアチケットもネットで簡単に予約できる。思い立てば誰も邪魔をしない。むしろそうはいかないのが男の方、役にも立たないプライドと、決断力の無さが仇とな... 2018.08.03 作詞
作詞 観光客 沖縄の唄は、三線と太鼓のリズムに載せて歌い上げる。中でも女唄者の張り上げる歌い方は、あくまでも明るく悲しげな唄でさえ、フラットさせない。聞くものの胸に響いてくる。それはどこまでも強い日差しとどこまでも緩めない泡盛の飲み方からなのか。「唐船ド... 2018.08.03 作詞